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宮川の独り言 -12話-

独り言

2019年05月09日

宮川の独り言 -12話-

こんにちは、アシストエンジニアの宮川です。GWは、皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?私は、BBQや一泊での妙高高原への旅行・部屋のリフォーム(自分で)で終わってしまいました。妙高では、水芭蕉や少し遅めの桜も見ることができました。

 さて、12話の今回は、再度キャッシュレスのお話から入りたいと思います。小栗旬が警察へ財布を落としたと婦人警官へ訪ねる、ある財閥系銀行カードのテレビコマーシャルがあります。(ご覧になりたい方は、こちらhttps://www.nicovideo.jp/watch/sm34731646)

 小栗旬が婦人警官に向かってこんなようなセリフを言います。『財布を落としました。二つ同時に。でも、見つかりました。』婦人警官『それは、良かった。』で『でも、お金が無くなっています。』『もう一つの財布にお金が増えています。』『これって、僕のお金ですか?』婦人警官『さぁ~?』『お金ってなんだろう?』と最後に小栗旬が問いかけます。こんな流れのコマーシャルです。実はこのコマーシャル設定が日本の警察でなく、おそらく昔のアメリカ警察セットの様なのです。当然、手にしている札はUSドルなんです。そのドル札を触りながら『奇妙なものを信じていません?僕たち』と婦人警官に問いかけます。正直、違和感ありありで、キャッシュレスを勧めています。

 以前の第8話の独り言でもキャッシュレスの話題をしました。その際にも日本でキャッシュレスが進まないのは、日本紙幣の印刷技術は世界1でその為に偽造が困難で日本紙幣への信頼が厚いためだと書きました。このテレビコマーシャルは、それを示しているように思います。だから、アメリカ設定のドル札。なぜ、日本の設定でのコマーシャルつくりをしないのか?日本の技術が日本紙幣の信頼を高めているから、日本設定のコマーシャルが作れないのでは?そんな事を考えてしまいます。

 その高技術・高信頼の為にキャシュレス化が先進国の中で遅れていると問題視され、2020年を前にして外国人に不便のないようにとキャシュレス化を進めようとしている状況です。しかし、真のキャシュレス化の理由はお金の流れを丸裸にし、税金を取りやすくすることだと思います。脱税が無くなるのはいいことですので、私は反対ではありません。しかし、キャッシュレス化により世界トップの印刷技術などが陳腐化していき、またATMなどが無くなっていくとそれら作っている会社なども業種転換せざるを得なくなります。このことについては、複雑な気持ちです。

 どのようなスピードでどのように変化していくのでしょうか?世の中からどんどん機械的なものが減っていくのです。印刷機・ATM・券売機等々。これに代わって生体認証。しかももしかしたら国の安全の為と言って多く取り付けられる防犯カメラ。この日本中に設置されるカメラで顔や歩き方など(生体認証)で人を特定し、お店から物を持ち帰るだけで物の精算できる世の中になりそうです。そんな世の中、楽しいんでしょうかね?どちらにしても一番大事なのは、データセキュリティでしょう。データの漏洩なんかよりもデータ書き換えられたらそれこそ、お金って何だろう?自分の情報・自分って何だろうってことにならないとも限りません。技術が進歩することはいいことだと思いますが、その使い方は人間が人間らしく考えて構築する必要があるかと思います。いろんな方が言っているように。

㈱アシストエンジニア 宮川